この度、4月1日付けで倉重さんの後任に就任しました。初代会長の成瀬さん、新宅さん、倉重さんに続く第四代目となります。

BBJは1988年創立で、本年度で30年を迎えました。歴代の会長、幹事団のご努力もあって長きに亘り、活発な活動が続けられてきました。1988年私は、関西営業本部で某電機メーカー担当の営業課長でした。当時は、まだまだ汎用コンピュータ(メイン・フレーム)全盛期で3090、9021といった1台数十億円もする高価な機械をF/N/HといったJCMと戦いながら営業活動に邁進していました。この30年のこの業界はとてつもない変化を遂げました。全く違うタレントがこの世界を動かしています。

当時のシステムは仮想化をすでにそれなりのレベルで実装していましたが、今のクラウド等の最新テクノロジーと比べればとてつもなく初歩的な仕組みでした。今流行の「サーバーレス」というクラウド用語をご存知ですか?もう今の若いプログラマーの人達は「サーバー」という概念すら知らず、見たこともなく、興味もなく、アプリケーションを作っています。

IBMは変化の多いこの業界で勝ち残るために、過去からも絶えず自己変革を実践してきましたが、この数年間でのその激流の早さは桁外れです。その中でいろいろなチャレンジに立ち向かっています。かつてのハードウェア・メーカーを中心とした垂直統合から、多数の先進テクノロジー提供者や優れたオープン・ソースに囲まれ、その中で真のイノベーションをお客様にお届けできるプレーヤーだけが生き残れます。この挑戦に、BBJの皆さんもIBMも勝ち抜けるように、この会を実りあるCommunityにしていきたいと思います。

あわせて、私は歴代の会長と異なり、日本IBMに属しているという違いを活かしてIBMとの距離をもっと近づけたいと思っています。
例には
・IBMの専門家による最新技術動向の共有化
・IBM管弦楽団、アメリカン・フットボール IBMファミリーデイ等 IBM社の活動のご紹介

では、今後ともよろしくお願いいたします。

BBJ会長 下野雅承